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「個人事業主になるなら、会社を辞めないといけないの?」

「開業届って、いつ出せばいいんだろう?」

きっとこの記事を開いたあなたも、そんな答えのない疑問を抱えているのではないでしょうか。

最近は副業という言葉を耳にする機会が本当に増えました。

SNSを開けば、「月○万円達成!」「会社を辞めて独立しました!」という華やかな投稿もたくさん流れてきます。

でも、その一方でこんなふうに感じたことはありませんか。

「私も挑戦してみたい。でも、今の会社は辞めたくない。」

「副業って興味はあるけど、何から始めればいいのか分からない。」

「開業届なんて出したら、もう後戻りできない気がする。」

実は数年前の私も、まったく同じことを考えていました。

今でこそ会社員として働きながら個人事業も続けていますが、ここにたどり着くまでには何度も働き方を変えています。

会社員を辞めて個人で仕事を始めたこともありました。

思うように稼げず、会社員へ戻ったこともあります。

フランチャイズオーナーとして事業を運営したこともあれば、会社員を続けながら副業を始めたこともありました。

振り返ってみると、私のキャリアは「会社員」と「個人事業主」を行ったり来たりしています。

でも、不思議と遠回りだったとは思っていません。

むしろ、その時々の人生に合わせて働き方を選び続けた結果、今の私があります。

だからこの記事では、「副業はこう始めましょう」というハウツーだけを書くつもりはありません。

もちろん、実際に私が使ったサービスや、開業届を提出したタイミングなど、これから始める人の参考になる情報もお伝えします。

でも、それ以上にお伝えしたいのは、「働き方に正解は一つじゃない」ということ。

私自身が経験してきた失敗も遠回りも、そのままお話ししようと思います。

もし今、あなたが一歩踏み出そうか迷っているなら、この経験が少しでもヒントになれば嬉しいです。

結論:会社員と個人事業主は両立できます

結論からお伝えすると、会社員と個人事業主は両立できます。

ただし、「誰でも簡単にできますよ」という話ではありません。

会社の就業規則、仕事内容、自由に使える時間、家族構成やライフステージ。

人によって条件はまったく違います。

だから私は、「会社員か個人事業主か」を選ぶというよりも、「今の自分にはどんな働き方が合っているのか」を考える方が大切だと思っています。

実際、私が個人事業を始めたきっかけも、「独立したかったから」ではありませんでした。

結婚、夫の転勤、転職、そして自分自身のキャリア。

その時々の状況に合わせて選択した結果、たまたま個人事業という形になっただけだったのです。

ここからは、その流れを順番にお話ししていきます。

最初に個人で仕事を始めた理由は、「独立したかったから」ではありませんでした

私は新卒で広告代理店へ入社し、営業として働いていました。

毎日忙しく、決して楽な仕事ではありませんでしたが、「仕事って面白いな」と思える環境でした。

このまま営業として経験を積み、少しずつキャリアアップしていくんだろう。

当時は、そんな未来を当たり前のように想像していました。

ところが、結婚して間もなく夫が全国転勤のある部署へ異動します。

夫の仕事は、新しい支店を立ち上げること。

ある地域へ赴任して支店を立ち上げ、人を採用し、軌道に乗せたらまた次の地域へ。

そんな生活が始まりました。

つまり、「いつ東京へ戻るのか分からない」「次はいつ引っ越すのかも分からない」という状態です。

新婚だったこともあり、当時の私たちに単身赴任という選択肢はありませんでした。

夫についていく。

そう決めた時点で、私は会社を辞めるしかなかったのです。

もちろん、不安はありました。

でも、それ以上に思ったのは、

「じゃあ私は、どこにいても働ける仕事を作ればいいんじゃない?」

ということでした。

今でこそ「リモートワーク」や「フリーランス」という言葉は当たり前になりましたが、当時はまだ今ほど一般的ではありません。

それでも私は、「会社に所属できないなら、自分で仕事を作るしかない」と考えたのです。

デザインなら、場所を選ばず仕事ができると思った

幸い、私は大学でグラフィックデザインを学んでいました。

広告代理店では営業をしていましたが、デザインの知識もあります。

「デザインなら、全国どこにいても仕事ができるかもしれない。」

そう考え、個人でグラフィックデザインの仕事を受け始めました。

とはいえ、最初から順調だったわけではありません。

当時はInstagramで仕事を受注する文化もほとんどなく、営業方法も今とは全然違います。

クラウドワークスでコンペに応募したり、友人に「何かデザインの仕事があったら紹介してね」と声をかけたり。

姉が働いていた飲食店のメニューを作らせてもらったり、知人の結婚式のプロフィールブックをデザインしたり、本当に一つひとつ、できることを積み重ねていました。

少しずつ仕事はいただけるようになりました。

現実は甘くありません。

生活できるほどの収入には、まったく届かなかったのです。

そして、この頃に初めて気付いたことがありました。

それは――

会社員って、ものすごく効率の良い仕組みなんだ。

ということです。

広告代理店では、営業は営業、デザインはデザイン。

それぞれのプロが役割を分担していました。

ところが個人事業主になると、営業も見積もりも契約も、デザインも請求書の作成も、全部自分。

仕事を取る時間と、仕事を作る時間。

その両方を自分で生み出さなければいけません。

「会社員って、毎月お給料をもらう代わりに、こんなにも多くの仕事を会社が肩代わりしてくれていたんだ。」

そんなことを、本気で実感した時期でもありました。

一度会社員へ戻った私が、もう一度個人事業主になった理由

デザインの仕事を始めたものの、現実はそう甘くありませんでした。

少しずつ仕事はいただけるようになりましたが、生活できるほどの収入には届かず、イベントスタッフのアルバイトをしながら暮らしていました。

そんな生活が約1年続いた頃、夫が転勤生活を終え、東京へ戻ることになります。

「これで腰を据えて働ける。」

そう思った私は、一度個人での活動をやめ、会社員へ戻ることを選びました。

当時は「会社員に戻るなんて失敗だった」と思ったこともありましたが、今振り返るとそうではありません。

その時の自分に、一番合う働き方を選んだだけ。

二度目の挑戦は、まさかのフランチャイズオーナー

会社員として数年働いたあと、ご縁があって冷凍餃子店のフランチャイズ事業へ携わることになりました。

店舗を持ち、自分がオーナーとして経営する。

人生でそんな経験をするなんて、当時は想像もしていませんでした。

この時は数百万円規模の初期投資もあり、「趣味」ではなく完全に事業です。

そこで初めて、正式に開業届を提出しました。

開業届って、意外なくらい簡単でした

実は私、開業届を出すまでずっと、

「税務署へ行って、何時間も手続きするんだろうな…」

と思っていました。

でも実際は違いました。

私はfreee開業を使ってオンラインで提出したので、税務署へ一度も行っていません。

画面の質問に答えていくだけで必要な書類が完成し、そのまま電子申請まで終了。

拍子抜けするくらい簡単でした。

もし今、「手続きが面倒そう…」と思っているなら、一度見てみる価値はあると思います。

私自身、もっと早く知っていればよかったと感じたサービスの一つです。

「じゃあ、最初の時はなぜ開業届を出さなかったの?」

そう思った方もいるかもしれません。

実は、一度目にデザインの仕事を始めた時は開業届を提出していません。

理由はシンプルです。

まだ事業として続けられるか、自分でも分からなかったから。

一方でフランチャイズは、最初から数百万円の投資をして始める事業でした。

経費も売上も大きく動きます。

だから私は、そのタイミングで開業届を提出しました。

「開業届は絶対このタイミングで出すべき。」

そんな正解はありません。

でも、私自身は

“本格的に事業としてやる覚悟が決まったタイミング”

を一つの目安にしました。

もちろん、このフランチャイズ事業も順風満帆だったわけではありません。

思うような利益は出ず、最終的には店舗を売却することになります。

でも、不思議と「失敗した」とは思いませんでした。

なぜなら、この経験があったからこそ、

「事業ってこうやって作るんだ」

という感覚を、会社員では学べないレベルで身につけることができたからです。

そして、この経験が数年後、私の副業にもつながっていきます。

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副業は「お金のため」じゃなく、「キャリアのため」に始めた

私は再び会社員として働き始めました。

でも数年働くうちに、少しずつ違和感を覚えるようになりました。

仕事は嫌いじゃない。人間関係にも恵まれている。それでも、成長がない。

毎日同じ仕事を繰り返しているうちに、「このままだと、自分のスキルが錆びてしまう気がする。」と思うようになったのです。

新たに始めた会社員としての業務には、ある程度余裕がありました。

しかも週の半分以上はリモートワーク。通勤時間もほとんどありません。

「この時間、もっと自分の成長のために使えないかな。」

そう考えたのが、副業を始めたきっかけでした。

副業を始める前に、まず会社へ相談しました

ここは、これから副業を考えている方へお伝えしたいポイントです。

 

実は当時勤めていた会社は、就業規則上では原則として副業禁止でした。

 

「じゃあ副業しちゃダメだったの?」

 

というと、そうではありません。

 

私は以前からフランチャイズ事業のために開業届を提出していて、個人事業主として活動していました。

 

そのため入社時の面談で、「個人事業は継続したいと思っています。」と会社へ相談し、了承をいただいたうえで入社しています。

 

実際、会社には不動産経営をしている方や、他社の顧問を務めている方もいて、個別に許可を得ながら活動している人が何人もいました。

 

だから私は、「副業OK」「副業NG」という言葉だけで判断するのではなく、まず会社へ確認することをおすすめします。

 

思っているより柔軟に対応してもらえるケースもありますし、逆に知らずに始めてしまう方がリスクになることもあります。

最初の副業は、事務代行でした

副業で始めたのは、事務代行の仕事です。

平日の夜や休日を使って少しずつお手伝いを始め、月に数万円ほどの収入になりました。

金額だけを見ると、「たったそれだけ?」と思う方もいるかもしれません。

でも、私にとっては金額以上の価値がありました。

会社では経験できない仕事に挑戦できる。違う会社の考え方を知ることができる。

そして、「自分の力でも仕事は作れるんだ。」という自信が少しずつ積み重なっていったのです。

実は、この副業先こそ、今私が働いている会社でした。

まさか副業先へ転職することになるなんて、その頃は想像もしていませんでした。

人生って、本当に何が起こるか分からないものですね。

副業は、収入より「選択肢」が増えたことが一番大きかった

副業というと、「収入を増やすもの」というイメージが強いかもしれません。

もちろん、それも間違いではありません。

でも私が一番大きなメリットだと感じたのは、選択肢が増えたことでした。

もし会社が合わなくなったとしても、副業でつながったご縁がある。

新しい仕事に挑戦してみたければ、その場所がある。

収入源が一つだけではない安心感もありました。

副業を始めたことで、「会社員を辞めるか続けるか」という二択ではなくなったんです。

そして、この考え方は今でも変わっていません。

今の私は、会社員として働きながら、ブログを書き、ものづくりをし、3Dプリンターで作品を作り、デジタルコンテンツも少しずつ育てています。

正直に言えば、そのどれもがまだ「不労所得」と呼べるレベルではありません。

でも、それでいいと思っています。

私が目指しているのは、一発当てることではなく、時間をかけて資産を積み上げること。

このブログも、その大切な資産の一つです。

 

だから今日も、未来の誰かの役に立てたらいいなと思いながら書いています。