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3Dプリンターを買ったとき、最初に少し悩んだのが「本体以外に何が必要なんだろう?」ということでした。
ネットで調べると、ニッパー、スクレーパー、ヤスリ、デザインナイフ、接着剤、ノギス、フィラメント保管用品など、いろいろなものが出てきます。でも実際に使い始めてみると、私の場合は最初から一式そろえる必要はありませんでした。むしろ、使っていく中で「これが必要だな」と感じたものを、その都度買い足していく形で十分でした。
今回は、3Dプリンター初心者だった私が、実際にCreality K2 Proを使いながら最初にそろえたものを、使用感も含めてまとめます。
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Toggle最初に買ったのは、100均のスポンジやすりと紙やすり
3Dプリンター本体とフィラメント以外で、一番最初に買ったのは、100均のスポンジやすりと紙やすりでした。理由はシンプルで、サポート材を外したあとの断面が思った以上に汚かったからです。
「削ればきれいになるだろう」と思って買ったのですが、実際に使ってみると、想像していたほど簡単ではありませんでした。思ったより削れないし、削った部分が逆に荒れて見えることもあります。
だからといって、紙やすりが使えないわけではありません。細かい凹凸を整えたり、最終仕上げとして表面をならしたりするには今でも使っています。
ただ、使い始めた当初に一つ大きく考え方が変わりました。それは、後から必死に削ってきれいにするより、最初からなるべくきれいな状態で出力できるように、モデリングや印刷設定を見直した方がいいということです。
出力の向き、サポートの付け方、ブリム。それでもうまくいかないなら、そもそものモデル形状を見直す。今はこの順番で考えるようになりました。
次にそろえたのは工具セットとアロンアルファ
その次に買ったのが、プラモデル用の工具セットとアロンアルファです。工具セットには、ニッパー、ピンセット、棒状のヤスリ、精密カッターなどが入っていました。買った目的は、サポート材をもう少しきれいに外したかったからです。
実際、ニッパーや棒ヤスリはかなり便利で、今でもよく使っています。サポート材を切ったあとに少し出っ張りが残ったときや、細かい箇所をピンポイントで整えたいときに便利です。一方で、工具セットに入っていた小さな精密カッターは、今のところほとんど使っていません。工具セットを買えば全部使うというわけではなく、結局は自分が作るものによって必要な道具はかなり変わるなと感じています。
プラモデル用 工具セット
ニッパー・ピンセット・棒ヤスリ・精密カッターなどが一式。サポート材を切ったあとの出っ張りや、細かい箇所をピンポイントで整えるのに、ニッパーと棒ヤスリは今でもよく使っています。
- ニッパー・ピンセット・棒ヤスリなどが一式
- サポート材の除去や仕上げに
- 自作モデルの微調整で出番が増える
アロンアルファはかなり使いやすかった
アロンアルファは、3Dプリントした作品にマグネットを取り付けるために購入しました。これはかなり使いやすかったです。しっかり接着できて、瞬間接着も早く、においも気になりにくい。個人的には、手にも付きにくく感じました。
一度使い切ったあと、別の100均の接着剤を買ってみたのですが、結局「アロンアルファの方が良かったな」と思っています。次に買うなら、また同じものを買いたいくらいです。
アロンアルファ
アロンアルファ EXTRA ゼリー状
3Dプリント作品にマグネットを付けるために購入。しっかり接着できて瞬間で固まり、においも気になりにくい。100均の接着剤も試したけど、結局これに戻りました。
- しっかり接着して瞬間で固まる
- においが気になりにくい
- ゼリー状で液だれしにくく、手にも付きにくい
もともと持っていたネイル用電動ヤスリが意外と大活躍
3Dプリンター用に買ったものではありませんが、意外と活躍しているのがネイル用の電動ヤスリです。これはかなり便利でした。主に使っているのは、サポート材を外した跡を整えるときと、穴の内側がギザギザになってしまったときです。穴をほんの少し広げたいときや、内側をなめらかにしたいときにも使えます。
もし3Dプリンター用に新しく買うなら、高価なものでなくても十分だと思います。ビットは、細かいところを狙える先端が尖ったタイプと、面を削れるフラットなタイプがあれば使いやすいです。
ネイル用電動ヤスリ
私が使っているのは昔から持っている物(Amazon購入ではない)ですが、サポート跡や穴の内側の仕上げに大活躍。新しく買うなら、これくらいのタイプで十分だと思います。
- サポート跡・穴の内側の仕上げに便利
- 高価なものでなくても十分
- 尖ったビット+フラットなビットがあると使いやすい
完成品を実生活で使うために、マグネットやプッシュピンも買った
3Dプリンターを使っていると、印刷そのものに使う道具だけでなく、完成した作品を実際に使うためのパーツも必要になります。私の場合は、マグネットや壁固定用のピンを追加で購入しました。
たとえば、ゴミ袋ストッカーを作ったときは、冷蔵庫に貼り付けたかったのでマグネットを使いました。あめちゃん用の窓辺ベッドを作ったときは、壁に固定するための細いピンも用意しました。このあたりは、3Dプリンター専用品ではありません。作りたいものが決まってから、その用途に合わせて買えば十分です。
地味だけど便利だったのが卓上ちり取り
3Dプリンターを使っていると、フィラメントの細かいゴミが意外と出ます。パージしたときのぐにぐにしたフィラメントや、サポート材の切れ端、失敗した小さな造形物などです。
そこで買ったのが、普通の小さな卓上ちり取りでした。特別なものではありませんが、3Dプリンターのそばに一つ置いておくとかなり便利です。今まで卓上ちり取りを持っていなかったので、結果的にはかなり重宝しています。
一番「買ってよかった」と思ったのは耐震マット
ここまで工具をいろいろ紹介してきましたが、実は私が一番「買ってよかった」と思っているのは耐震マットです。
3Dプリンターって、思っている以上にうるさいです。私が使っているCreality K2 Proは、稼働するとガタガタと振動します。さらにモーター音もあり、別室まで響くことがありました。うちは猫のあめちゃんが部屋を行き来するので、プリンターを置いている部屋のドアを常に閉めておくこともできません。
そこでAmazonで、3cm角ほどの小さなゲル状の耐震マットを購入して、本体の四隅の脚の下に敷きました。これがかなり良かったです。モーター音そのものがなくなるわけではありません。ただ、床や机に伝わるガタガタした振動音がかなり減りました。体感では、全体の騒音が4割くらい減った印象です。完全な消音にはなりませんが、生活上のストレスはかなり軽くなりました。
ゲル状 耐震マット
実は一番「買ってよかった」もの。本体の脚の下に敷いたら、床や机に伝わるガタガタした振動音が激減しました(体感で騒音4割減)。3Dプリンターの音に悩む人にこそ試してほしいです。
- 脚の下に敷くだけで振動音が激減(体感4割減)
- 3Dプリンターの騒音・振動対策に
- 3cm角ほどの小さなゲル状タイプでOK
Creality K2 Proを買うなら、工具より先に騒音対策を考えてもいい
今振り返ると、工具より先に考えておけばよかったのが設置場所と騒音対策でした。私は3Dプリンターを設置したあとに「思ったよりうるさい」と気づいて、慌てて耐震マットを買いました。
でも、設置してからだとできる対策には限界があります。特に大型の3Dプリンターは、あとから気軽に動かせるものではありません。だから、購入前に、ドアを閉められる部屋なのか、寝室やリビングからどのくらい離れているか、振動が床や棚に響きそうか。このあたりは考えておいた方がいいと思います。
自作モデルでは、工具が必要になる場面が増えた
ここまでいろいろ買ってきましたが、そもそも3Dプリンター初心者全員に工具が必要かというと、私はそうは思いません。ネット上に公開されているデータをそのまま使って出力するだけなら、ほとんど工具を使わない人もいると思います。
一方で、自分でFusion360などを使ってモデリングするようになると、少し事情が変わります。自作モデルは、最初から完璧に出力できるとは限りません。穴が少し小さい。サポートが強く付きすぎる。接地面がガタつく。思ったように積層されない。そういうときに、ニッパーやヤスリ、電動ヤスリなどの工具が役立ちます。
出力方向を間違えて、引き出しを丸ごと失敗した
初心者のころに大失敗したのが、引き出しを作ったときでした。引き出しの側面を底にする向きで出力してしまい、空中にフィラメントを渡すような状態になっていました。当然うまく積層されず、仕上がりはダルダル。完成品を見て、そのまま捨てました。
このときに、サポートだけではなく、出力の向きそのものがとても重要だと実感しました。
あめちゃんの窓辺ベッドでは、7回くらい試作した
さらに大変だったのが、あめちゃん用の窓辺ベッドです。窓辺のサッシの出っ張りを吸収したり、複数パーツを組み合わせて完成させたりする必要があったため、最初からかなり複雑な形状になることは分かっていました。
実際に出力してみると、どの向きでもなかなかきれいに積み上がりませんでした。サポートの本数、密度、設置面も何度も変えました。それでも、完璧にツルツルの仕上がりにはなりませんでした。合計で7回くらい試作したと思います。フィラメントもタダではないので、かなりつらかったです。
最終的には、「サポート痕は多少残るけど、造形自体はきちんとできる」設定を採用しました。そこからは工具の出番です。工具セットのニッパーと棒ヤスリ、ネイル用の電動ヤスリを使ってひたすら整えました。最後は目の細かい100均の紙やすりで仕上げています。削った粉はエアーダスターで飛ばし、猫が使うものだったので、念のため最後に水洗いもしました。とにかく大変でした。
▶ あわせて読みたい:3Dプリンターで猫ステップは自作できる!「作る暮らし」の楽しさ
工具で直すより、最初から出力しやすい形を考える方が大事だった
この経験から、今は「工具でなんとかすればいい」とは考えなくなりました。もちろん、工具は便利です。でも、モデリングの段階で無理のある形状を作ってしまうと、後処理だけでは限界があります。
だから今は、出力が難しそうだと思ったら、まず縮小サイズで試すこともあります。それでも厳しそうなら、モデル形状そのものを変える。場合によっては、その設計を諦める。そういう判断もできるようになりました。
3Dプリンターは、ただ形を作るだけではなく、「どうすればきれいに出力できる形になるか」を考えるところまで含めて面白いなと思います。
3Dプリンター初心者は、最初から全部そろえなくていい
これから3Dプリンターを始める人に伝えたいのは、最初から工具を全部そろえなくて大丈夫ということです。
特に、自分でモデリングをしない人なら、工具はほとんど必要ないケースもあると思います。ネット上の完成データをそのまま使うのであれば、まずはプリンターとフィラメントだけで始めて、必要になったものをあとから足していけば十分です。自分でモデリングするようになったら、ニッパーや電動ヤスリなど、微調整できる道具があるとかなり便利になります。
私の場合は、電動ヤスリ、工具セット、アロンアルファ、耐震マット。このあたりが、実際に使ってみて便利だったものです。参考までに、私が使っている道具と材料をまとめておきます。
| アイテム | こんな人に | |
|---|---|---|
| ゲル状 耐震マット | 脚の下に敷くだけで振動音が激減(体感4割減) | Amazonで見る |
| プラモデル用 工具セット | ニッパー・ピンセット・棒ヤスリなどが一式 | Amazonで見る |
| ネイル用電動ヤスリ | サポート跡・穴の内側の仕上げに便利 | Amazonで似たタイプを見る |
| アロンアルファ EXTRA ゼリー状 | しっかり接着して瞬間で固まる | Amazonで見る |
| PLAフィラメント | 扱いやすく、初心者でもプリントが安定しやすい | Amazonで見る |
ただし、一つだけ先に考えておいた方がいいと思うのが、騒音と設置場所です。工具はあとから買えます。でも、大きな3Dプリンターを設置してから「やっぱり場所を変えたい」と思っても、簡単には動かせません。私自身、設置してから慌てて騒音対策をしたので、今思えば置き場所はもう少し考えておけばよかったなと思っています。
まずは必要最低限で始める。困ったら、そのときに道具を足す。そして、できれば3Dプリンターを買う前に、置き場所と騒音対策だけは考えておく。これくらいの準備で、初心者には十分だと思います。
なお、3Dプリンターそのものをこれから買う人は、3Dプリンターって私にも使える?|買う前に知っておきたかった5つのこともあわせてどうぞ。3Dプリンターは、使いながら必要なものも、自分なりのやり方も少しずつ見えてきます。最初から完璧な環境を作ろうとしなくても大丈夫です。